医療ものドラマ~あるあるの間違い!

やめて〜

臨床検査技師、細胞検査士のみっこです。

最初から取り乱していてすみません。

数週間前に見た医療あるドラマのシーンです。

尿細胞診で確定します!

医師「ウィルムス腫瘍の可能性があります。

尿細胞診で確定します」

しません!

確定するわけないです。

ウィルムス腫瘍は子どもに発生する腎臓の腫瘍です。

しかしながら尿細胞診では分かりません。

腎臓の腫瘍は、残念ながら尿細胞診は役に立ちません。

腫瘍があったとしても、尿に出現しないんです。

(大人も同じです)

もし分かったとしたら、助からないほど進行してると思います。

そもそも痛みを伴わない画像診断で確定できますよね

「貧血」の検査項目が詳しい検査?

医師「貧血は?」

いえ、患者さま(こども)が採血を嫌がったので、採血量が足らず、そこまでの詳しい検査はできていません。

貧血かどうかは、最初にする検査の基本的な検査です。

初診で採血した時に、貧血の項目が入ってないことは考えられないです。

だから「詳しい検査はをしないと貧血が分からない」なんて、言わないで〜。

貧血の種類は、詳しい検査をしないとわからないことがありますが。

貧血にはいろいろな種類がある

このことはご存じでしょうか。

種類や原因がいろいろあります。

皆さんは「貧血」が、様々ながんの症状の一つなのは知っていますか?

白血病などの血液系の悪性腫瘍でなくてもです。

それがこのドラマでも描かれていたのでしょう。

知識は武器にも盾にもなる

知識は武器にも盾にもなる

これが私の信条なのですが、テレビドラマで間違った情報が浸透するのはまずいなあと思います。

「そこまで細かいことは観てないよ」

と言う人も多いと思いますが、お子さんが調子が悪い親御さんはどうでしょうか。

間違った知識で、医者や病院を責める患者さんを何人も見ています。

これってお互いに不幸です。

そんな、なくてもいい不幸を一つでも減らしたいなと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました